ひさびさの悪夢の夜だった。午前2時くらいに覚めた夢では、懐かしい友と紅葉の道を共に歩いていた。こんなすばらしい紅葉は見たことがないなどと言いながら楽しかったのだ。それが突然に道を失い、友は崖から落ちてゆく。援けられない。そして明け方に見たのは、定番のズボンの後ろポケットに入れていた財布を失くした混乱。どちらもいや~な夢でした。朝刊の訃報欄に津原泰水の死が出ていた。2日のことだという。何か関係あるだろうか。
掃除機を買い替えた。
われの坐す重き椅子引き出し新しき掃除機を使ふ絨毯のうへ
さねさしの地上に雨をふらす雲じわりじわりと暗雲うごく
けふも雨透明傘にわれも濡れ
透明傘の内なる悩みも見透かされけふなんとなく心あかるき