雲は薄いが、つねに曇っている。そして寒い。
曇り空にも時の間透けて秋の色青深々しのみこまれゆく
秋の日の野風に吹かれただよふは銀のすすき穂わがたましひか
『老子』上篇21
「道の物たる、惟れ恍惟れ惚。恍たり惚たり、其の中に物有り。惚たり恍たり、其の中に象有り。窈たり冥たり、其の中に精有り。其の精甚だ真、其の中に信有り。」
瞑想の深き思念におぼろけなるなかに確かに在るものを探る
貫井徳郎『プリズム』読了。『慟哭』以来ひさびさの貫井ミステリイだが、あいかわらず凄い。犯人はいったい誰なのか。子どもたち?