一日曇りだな。
妻が淹れし珈琲に湯気たちのぼる牛蒡、大根ころがるキッチン
どんみりとけさの曇りに中庭の木々もどことなく不機嫌の風体
『徒然草』第71段 兼好法師にもこのような既視感のいたずらがあったのだ。
心のうちにいつぞやありしとおもふことたびたびあるはわれのみにあらず
『老子』上篇17「我れは自然なり」◎「自然」は「おのずから然り」であって、他の力に頼らずそれ自体でひとりでにそうあること。『老子』の理想とするあるがままのありかたである。
無為自然を理想とせむにおのづからことばあふれるやうにはゆかず