2022年10月24日(月)

一日曇りだな。

  妻が淹れし珈琲に湯気たちのぼる牛蒡、大根ころがるキッチン

  どんみりとけさの曇りに中庭の木々もどことなく不機嫌の風体(てい)

『徒然草』第71段 兼好法師にもこのような既視感のいたずらがあったのだ。

  心のうちにいつぞやありしとおもふことたびたびあるはわれのみにあらず

『老子』上篇17「我れは自然なり」◎「自然」は「おのずから然り」であって、他の力に頼らずそれ自体でひとりでにそうあること。『老子』の理想とするあるがままのありかたである。

  無為自然を理想とせむにおのづからことばあふれるやうにはゆかず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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