いささか雲が多いものの秋のよき日であろう。
少しづつ葉の色変りメタセコイヤ装ひはいま秋の貴婦人
土曜日も燃やせるゴミを出す日である。
いまだなほコバヘは死なず。人類の最期を看取るはコバヘの類か
透明なるビニール袋のゴミのなかにコバヘ潜むを指もて潰す
『徒然草』第62段は、短い章段だが延政門院(後嵯峨院皇女・悦子内親王)の幼き日の謎を秘めた歌が載せられている。こんな歌だ。
ふたつ文字牛の角文字すぐな文字ゆがみ文字とぞ君はおぼゆる
さて、この歌、父後嵯峨院に宛てたものだが、何を伝えようとしているのであろうか。考えてみてください。辞典を引いてみるとわかるかもしれません。答えは明日のこの欄にて。
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夕日に映えたメタセコイヤ。
一日の余光が照らすあけぼの杉しなやかにして淑女のすがた
今日は盛りだくさんになった。