2022年10月22日(土)

いささか雲が多いものの秋のよき日であろう。

  少しづつ葉の色変りメタセコイヤ装ひはいま秋の貴婦人

土曜日も燃やせるゴミを出す日である。

  いまだなほコバヘは死なず。人類の最期を看取るはコバヘの類か

  透明なるビニール袋のゴミのなかにコバヘ潜むを指もて潰す

『徒然草』第62段は、短い章段だが延政門院(後嵯峨院皇女・悦子内親王)の幼き日の謎を秘めた歌が載せられている。こんな歌だ。

 ふたつ文字牛の角文字すぐな文字ゆがみ文字とぞ君はおぼゆる

さて、この歌、父後嵯峨院に宛てたものだが、何を伝えようとしているのであろうか。考えてみてください。辞典を引いてみるとわかるかもしれません。答えは明日のこの欄にて。

夕日に映えたメタセコイヤ。

  一日の余光が照らすあけぼの杉しなやかにして淑女のすがた

今日は盛りだくさんになった。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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