2022年10月10日(月)

雨模様だったが、妻の車で相模原の女子美アートミュウジアムへ「柚木紗弥郎の100年」を観に行った。伝統工芸、民芸の古風さと現代アートのおしゃれな感じが合体した刺激的な展示であった。けっこう人が入っている。午後すっかり晴れてきた。

昨日小田原で買った龍神アンパンが美味かった。

アンパンを妻と分けつつ食ぶるにその甘さふたりの眼が笑ひだす

柚木紗弥郎の染めたる布のぶら下がる色どりゆたかな布ゆれてゐる

みどり羽の烏がけさも鳴き立てて空わたりゆく群ればらけ飛ぶ

脈動のくきやかなるは胸に埋まるペースメーカーの動きに拠るか

『徒然草』第16段・第19段

琵琶・和琴(わごん)聴きたきものを神楽こそなまめかしきと兼好のたまふ

亡き人の魂祭るわざ(あづま)にはいまだ残れる都にはなし

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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