2022年10月1日(土)

今日から10月だ。早いのか。今年もあと3か月。

このあまき香りを木犀と覚るまでしばし記憶の(くう)にたゆたふ

マンションの前の物流倉庫が消滅する以前は、敷地を取り囲んで金木犀の木が植えられていた。九月半ばくらいになるといやというほど木犀の花が香ったものだった。それがちょうど鈴木正博が死んだときと重なって、木犀の花が香りだすと奴のことを思いだすのが常だったのだが、今はこの近所に一本も木犀はない。

めぐりより木犀の花の香り消え死者訪れることも稀なり

木犀の花をさがしてふり返る見えぬところよりたゆたふ花香

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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