2021年11月29日(月)

野口冨士男『風のない日々/少女』読了。二・二六事件の前年、社会が暗くなってゆく時代の市井の夫婦のすれ違いを淡々とした筆致で綴り、妻殺しに至る日々を丁寧に描いた「風のない日々」。戦後の混乱の時期、誘拐した十二歳の少女との逃...