2021年6月16日(水)
午前中は曇っていたが、昼を過ぎて雨が落ちてきた。昨夜あたりから耳を澄ますと蛙の声が聞こえてくる。 めぐりには田の見えねども夜の曇りに蛙(かはづ)頻(し)き鳴く喧(かまびす)しく鳴く 遠田には蛙鳴くなり青ペンキぬり...
午前中は曇っていたが、昼を過ぎて雨が落ちてきた。昨夜あたりから耳を澄ますと蛙の声が聞こえてくる。 めぐりには田の見えねども夜の曇りに蛙(かはづ)頻(し)き鳴く喧(かまびす)しく鳴く 遠田には蛙鳴くなり青ペンキぬり...
よい天気だが暑くなりそうだ。昨夜は暑く、寝苦しかった。ひさしぶりの例の悪夢に醒める。 夜の車の通過する音――。凶々しき鳥の音(ね)にまがふ、悪夢に覚めて 夜の寝相悪しくして腕に痺れあり、頬に皺ありのたうちまはるか...
朝は雨だったが、じきに止む。 梔子の花腐らせてふる雨に眼鏡ぬらしてしばたたきをり つつぴ、つつぴぃ鳴く声するは四十雀すがたみえねど中庭(パティオ)に潜む 野鳥ゐる空には雲が下りてくる 関東甲信も梅雨入りだそう...
曇り空、午後少し雨がふる。 梔子の淋しき花の香りあり少し遅れて樹をふりかへる 中新田の田に水分ちほとばしる大谷水門に夏のひかりあり 花ざくろ坂あるみちに毀れたり 所属せずにそろそろ十年わが立ち位置孤立にお...
今日は、また暑い。 頭に皿をのせて、変身 変身して散歩におどける河童なり畑に盗む胡瓜(キューカンバ)齧り 厚木高校の図書室の窓からは泰山木の花が下にみえた。文庫本の『伊東静雄詩集』を読んだのは、この図書室だった。「す...
今日も似たような天気だ。暑い。 砂原浩太朗『高瀬庄左衛門御留書』読了。この時代小説が思いの外よかった。悲運にみまわられながらも登場人物の心根がなんとも明るいのだ。 枯れてゆくわがいのちかも夏色のメタセコイヤの木を仰ぐ...
またまた今日も暑い。 6日の「日曜美術館」で観たガザ地区の画家たちの絵のことをおもっている。 パレスチナ・ガザ地区の画家の絵をおもふいのちの絵いのちの色いのちのかたち 梅しごとをしながら見ていた。ガザと比べてこの国の...