2021年6月23日(水)
水曜日は燃やせるゴミの収集日である。 わが家族の恥部かもしれぬ半透明のビニール袋の中の生ゴミ 今日は沖縄の日。定時制の生徒を連れて沖縄を旅した日がある。 定時制に学ぶ子ら率(ゐ)て沖縄のガマに涙する子らと祈りぬ ...
水曜日は燃やせるゴミの収集日である。 わが家族の恥部かもしれぬ半透明のビニール袋の中の生ゴミ 今日は沖縄の日。定時制の生徒を連れて沖縄を旅した日がある。 定時制に学ぶ子ら率(ゐ)て沖縄のガマに涙する子らと祈りぬ ...
昨晩に使ひし食器を棚に収め卓子を拭きて一日がはじまる 野口富士男『なぎの葉考・しあわせ』読了。「なぎの葉考」が読みたくて買った一冊だが、他の「新芽ひかげ」「石の墓」「老妓供養」「石蹴り」「耳のなかの風の声」「しあわせ...
雲があるものの、晴れ間ものぞく。しかし蒸し暑い。 一階の部屋の方から、シクラメンの花を分けていただく。 くらやみにシクラメン匂ふ一階のフロア時の間空間ゆがむ 『時をかける少女』だな。 野の鳥の求婚のこゑが鳴きかは...
雨ではない。 3年前になるか、これらの石を拾ったのは。その石の絵を描く。 糸魚川河口に翡翠を探りしに翡翠に似たる石や拾ひ来(く) 翡翠ではなけれど海辺の石なればさすらひの石やさしき魂魄 父の日やなにか違ひのあ...
梅雨の雨が朝からつづく。妻の夢の今朝の主人公は私であったという。なんとパリを訪れていたそうだ。奥本大三郎『ランボーはなぜ詩を棄てたのか』を読んでいたからだろうか。妻は私の魂がパリの街をさまよいたがてっていることを察知して...
野口富士男「なぎの葉考」、何年ぶりだろうか、やっぱりいいなあ。魔性の娼婦の回想のなんともエロチックなこと。浮島の森の不思議。熊野を案内する中上健次の風姿が印象的な短編だが、読み終わるくらいになると涙がが出そうだ。 この小...
横須賀短歌会の6月歌会。楽しかったものの、往復に時間がかかる。遠いなあ。 もじずりの紅(こう)とつばなの白銀を詠むうたありき胸にひびくも 半島の夏のみどりは荒くして海へ出て征くイージス艦も 天に去る鳶のこゑい...