2021年5月10日(月)
永井荷風『つゆのあとさき』読了。まあ昔の話ではありますが、いつの時代も男も女もどうしょうもないものですなあ。作家である清岡進など許しがたいバカ者だが、人間とはこんなものなんでしょう。女給の君江の奔放さも小説の最後の方にな...
永井荷風『つゆのあとさき』読了。まあ昔の話ではありますが、いつの時代も男も女もどうしょうもないものですなあ。作家である清岡進など許しがたいバカ者だが、人間とはこんなものなんでしょう。女給の君江の奔放さも小説の最後の方にな...
九階のベランダに立つわが顔の間近をすぎてつばめ翻る エアコン工事本番、作業員は、予想に反してたった一人だった。しかしその水際立った技能は見ていて圧倒された。古くなったエアコンを外し、あたらしいものに変えてゆく力技、室...
黄砂のためか風景が霞んでいる。それでも海老名高校の裏あたりの田んぼの畔に立つとうっすらと霞んだまだ白い富士のいただきが遠望できる。 田の畔に立てば五月の空ひろく黄砂にかすむ白き富士が峯 五月八日の大谷水門に水あふ...
このマンションに住んで25年、この部屋のエアコンも25年使い続けたことになる。さすがにくたびれてきた。そしてエコではない。電気代も気になる。エアコンを買い替えることにした。その工事のための見積もりが今日だ。朝からエアコン...
連休が終わりました。橋を渡って隣町へ。5000数百歩の散歩です。 茅花の穂朝のひかりに揺れてゐる散歩に方途失ふところに 松浦寿輝『わたしが行ったさびしい町』読了。なかなかに愉しい読書でありました。吉田健一の「余生」に...
昨日はわが家のIT担当の息子が帰ってきた。端午の節供には一日早いが菖蒲湯。「六日のあやめ」ならぬ「四日のあやめ」だが、早い分には文句はあるまい。息子は今日帰ってしまうのだから。 息子くれば「四日のあやめ」もいいだらう...
書評を依頼されて『蛙声抄』を読んだ。安田純生氏の第一歌集だ。35年前の刊行であるが、なんともすばらしい歌集であった。こんな歌がある。 ・貪婪に愛を欲るらむ木蓮は白き生殖器あまたかかげて ・極楽にあらば死なれじいさ...