2021年5月30日(日)
晴天というわけではなさそうだ。 山椒の実の粒水にしづかなり星なき夜は山椒を煮る 抒情詩人は声太くしてあの岩のトンネルのむかうに草つみてをり
晴天というわけではなさそうだ。 山椒の実の粒水にしづかなり星なき夜は山椒を煮る 抒情詩人は声太くしてあの岩のトンネルのむかうに草つみてをり
65回目の誕生日だ。いよいよ老齢年金を申請する年だ。つまり老人だ。 田に水の入れば蛙鳴(あめい)のかしましくあちこちに鳴く、這いのぼるあり 偏屈なる顔した蝦蟇のかたちしてわが這いあがる畔の上に 鴨二羽が水田に...
雲が多いが、雨は降らなそうだ。 枇杷の木に枇杷は実をつけたわわなり腐(くさ)れて落つるものありけにり 水羊羹に匙入れて少し畏まる松の太枝にむかあひつつ
植松三十里『大和維新』読了。大和(奈良)と聞くと読まずにはいられない。2018年の刊行だから、ずいぶん遅くなったが、奈良県の消滅と復活、その運動の中心だった今村勤三とその子ども世代の医師・今村荒男と陶芸家の富本健吉が出て...
朝から一日中雨。夏つばきに花が咲く。 スーパームーンのあくる日は雨の一日なりそんな朝(あした)に咲く夏つばき この木にも聖なる霊の宿りたる雨のふる日の沙羅の木の花
水曜日はトイレ掃除の日である。 朝早くあけぼの杉のてつぺんに椋鳥のこゑ恋をするこゑ 濃紫(こむらさき)色の紫陽花の花も咲きはじめマンションの庭落ち着く頃か
今日は朝から晴天。そして暑い。 鮎の宿失せてさびしき五月かな 晴天の相模の川は色気なし 相模川中流域は河川敷も含めてなんとも色気がない。鮎を食わせる料理宿もとっくのとうになくなった。50年前には厚木東町のわが家の...