2021年3月26日(金)
海棠のほころぶところ三十五年つれそふ妻とわれもほころぶ さくら色に川土手染まる三月下旬はかなきものにあくがれてゐる まばゆきは雀の鉄砲の穂のひかり春のいのちの耤(おこ)されてゆく <主人メモ> 総合病院に依頼...
海棠のほころぶところ三十五年つれそふ妻とわれもほころぶ さくら色に川土手染まる三月下旬はかなきものにあくがれてゐる まばゆきは雀の鉄砲の穂のひかり春のいのちの耤(おこ)されてゆく <主人メモ> 総合病院に依頼...
雪柳、菜の花、さくらそれぞれの花が位置占め春の河土堤(どて) 八分咲きの大島桜のめぐりにはうぐひすが鳴く、ひよどりがくる <主人メモ> 相模川沿いの三川公園には大島桜が五本と多くの染井吉野がある。 しかし同じ...
けさもまたドリップに落とす湯の音と珈琲の香に覚醒したり ことし初の染井吉野を公園に三分咲きなれど枝に花咲く <主人メモ> 妻は毎朝、コーヒーを淹れる。
春日野に馬酔木の花の咲くころを初発の恋あり昔なりけり しじみ蝶がわれのめぐりを飛ぶときのわれはなにもの花かも知れず <主人メモ> 35年目の結婚記念日。 あの日はひどい春の雪であった。 このあたりでは電車も止...
昨夜(きそ)の風のやうやくやめば庭の木のもくれん白き花総て散る コンクリートの破(わ)れ目にならぶすみれ草むらさきの花春さ中なり
木蘭の花ちりぢりに春の雨 家族五人が揃へばそれだけで嬉しくてわいわいがやがやあたたかくなる <主人メモ> 春の嵐のような雨だ。 昨夜は息子と娘が帰ってきた。その日の内に戻って行ったが。 アンブレラ回して遊ぶ雨...
こもりくの山の墓苑にいち早く死者が喜ぶさくら花咲く 河を渡り山に近づくにこぶしの花天空を浮く花盛りなり <主人メモ> 明日が彼岸中日だが、雨らしい。 今日墓参りに行ってきた。