2021年4月16日(金)
朝まだ暗いうちからからすがうるさい。秋山佐和子さんから『岡野弘彦全歌集』の解説を書き終えたとい嬉しい電話があった。出版が楽しみである。未刊歌篇が膨大であり、どんな全歌集になるのだろうか。経済面が難題だそうだ。 何に対...
朝まだ暗いうちからからすがうるさい。秋山佐和子さんから『岡野弘彦全歌集』の解説を書き終えたとい嬉しい電話があった。出版が楽しみである。未刊歌篇が膨大であり、どんな全歌集になるのだろうか。経済面が難題だそうだ。 何に対...
佐江衆一『野望の屍(かばね)』読了。著者最後の作品、没後の出版である。ヒトラーと石原莞爾を軸に二十世紀前半の戦争の時代を描く史伝である。私が言うのも何だが、戦争の時代を知らない若い世代の人に読んでもらいたい。しかし思えば...
ベニカナメモチの赤い葉の垣があちらこちらにあって目を引くのだが私は好まない。その隣にドウダンツツジの白い壺花を咲かす家垣があってほっとする。 紅要黐(べにかなめもち)まつ赤な垣に囲はれてここはどこああ狂ひさうになる ...
1912(明治45)年のこの日、石川啄木は26歳の若さで死んだ。26歳ですよ。俺は64だ。 啄木の死にたる日とて立ち上がる 今日は朝から雨がふったりやんだりしながら風がふきはじめひどい雨になってきた。 さねさし曇...
天気はいいが、うすら寒い。 染井吉野の最後の花の散りかかり花びら浴びて愉悦の時なり 木の芽どきは狂ひやすきか夕ぐれは漂泊を誘ふ心しきりなり
くすのきもことしの若葉に変(をち)若反(かへ)りいのち明るむ一樹立ちたり ひさびさに『大和 長谷寺』を開きそのモノクロ写真を眺めた。本尊十一面観音の巨大な足が心に残る。「往昔平安の女性たちは、この妖しいまでに雄渾な力...
朝方は曇っていたが、やがて青空がひろがるものの、今日も寒い。散歩にはコートを羽織る。 さねさしの空は曇天中庭の苔もどんよりわれもしんみり れんげ田のはるかの山の尾根のうへ富士ケ嶺(ね)みゆる白雲(はくうん)貫(ぬ...