2021年7月9日(金)

本橋信宏『東京の異界 渋谷円山町』を読んだ。20代後半、道玄坂をのぼると右手に三業地の看板があって、そこを入ると円山町。ラブホテルのひしめく地域であったが、南浦園という昭和初期風な雰囲気をもつ二階建ての中華料理店がありたびたび訪れ、忘年会など貸切って騒いだりした。懐かしい界隈であるが、東電OL殺人事件があったり、今もあやしき迷宮地帯である。

  井の頭線神泉駅から登りゆく渋谷円山町迷宮の街

  いくたびも円山町をさまよひて花街に遊ぶことはなかりき

  徳利に老酒百本飲み干して昭和維新の志士に化身す

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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