2021年6月9日(水)

今日も暑い。新型コロナウィルス接種会場へ89歳の母に付き添う。

  黒日傘にマスクの女ぞろぞろと列なして歩く枇杷の木に近く

  枇杷の木の下にはいくつもの実が落ちて堆くなる腐れ実あまた

  これの世の汚れをよそに山ぎはを旋回する鷺を遠く目に追ふ

  日傘の上に尺取虫が落ちてくる

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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