妻の61回目の誕生日。妻が出かけてまもなく妻の母の訃音が来る。朝亡くなっているのを発見されたということだ。享年93
あぢさゐの花を大きくゆらす風六十一度目の妻誕生の日
妻の母死すとの報は唐突にこの耳襲ふ信じがたし
妻は誕生日のこの日、息子と共に車で須坂へ向かう。
末の子を愛したるかもこの日こそを選び死にせる妻の母なり
妻の61回目の誕生日。妻が出かけてまもなく妻の母の訃音が来る。朝亡くなっているのを発見されたということだ。享年93
あぢさゐの花を大きくゆらす風六十一度目の妻誕生の日
妻の母死すとの報は唐突にこの耳襲ふ信じがたし
妻は誕生日のこの日、息子と共に車で須坂へ向かう。
末の子を愛したるかもこの日こそを選び死にせる妻の母なり