野口富士男「なぎの葉考」、何年ぶりだろうか、やっぱりいいなあ。魔性の娼婦の回想のなんともエロチックなこと。浮島の森の不思議。熊野を案内する中上健次の風姿が印象的な短編だが、読み終わるくらいになると涙がが出そうだ。
この小説を読んだからだろうか、夏椿の樹皮が何だか妙に艶っぽい。
木の幹にまだら模様のある沙羅のその樹皮に触る熱もつごとき
黄土色の艶ある樹皮に触れてゆく女体のごとき沙羅の木を恋ふ
野口富士男「なぎの葉考」、何年ぶりだろうか、やっぱりいいなあ。魔性の娼婦の回想のなんともエロチックなこと。浮島の森の不思議。熊野を案内する中上健次の風姿が印象的な短編だが、読み終わるくらいになると涙がが出そうだ。
この小説を読んだからだろうか、夏椿の樹皮が何だか妙に艶っぽい。
木の幹にまだら模様のある沙羅のその樹皮に触る熱もつごとき
黄土色の艶ある樹皮に触れてゆく女体のごとき沙羅の木を恋ふ