2021年5月9日(日)

  九階のベランダに立つわが顔の間近をすぎてつばめ翻る

エアコン工事本番、作業員は、予想に反してたった一人だった。しかしその水際立った技能は見ていて圧倒された。古くなったエアコンを外し、あたらしいものに変えてゆく力技、室内機と室外機をつなぐドレインをカバーに入れる微妙な技巧、なかなかの見ものだった。結局2時間かかった。

  エアコンの工事の日なり朝の風少しつよいが晴天である

  ここにもすぐれた人間の技があるTシャツの胸厚き青年

  朝刊を1Fのポストまで取りに行く日々の馴ひなれどマスクを忘る

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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