2021年5月22日(土)

昨夜の雨風は中庭のさつきを荒し、花や蕊が無惨に散らばっている。

  さつき花みてをれば天日くらくなり木々蒼然とゆれはじめたり

  向かい家の九階の窓のいつまでも明るくあればわれもねむらず

  わが内なる暗黒はこよひ荒れてゐる心嚠喨(りうりやう)と吹きとばしたき

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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