2021年5月17日(月)

今日は風が激しい。

  青嵐さつきの花を吹きちらし中庭(パティオ)はあまたの花首落す

朝井まかて『雲上雲下』読了。これすごい。昔話の主人公満載の笑い、ペーソス、そして涙。昔話を聞きたくなる。

  こらへこらへてふきだす笑ひ夢の(うち)に「ぷほっ」と笑ふ(ばばあ)が潜む

  ねむりこむわれを囲みてささやくは魍魎(もの)のこゑかも片目をあける

  雲上雲下善人のみにあらずして世界の終りもとつぴんぱらりのぷ

「とっぴんぱらりのぷ」は昔話の結びのことば。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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