2021年5月10日(月)

永井荷風『つゆのあとさき』読了。まあ昔の話ではありますが、いつの時代も男も女もどうしょうもないものですなあ。作家である清岡進など許しがたいバカ者だが、人間とはこんなものなんでしょう。女給の君江の奔放さも小説の最後の方になると愛らしいものに思えてくるからおもしろいものです。荷風いいですね。

  男も女もしやうもないものとおもひしが厭ふてもどこか愛らしくして

  便壺にけさの雲古のうづくまる。色よし 形よし 臭ひ、まあよし

今日も橋を渡って隣町へ散歩したのだったが、その橋の欄干にイカルの群れが飛び上がってきた。目の前である。あんなに近くイカルを見たのははじめてだ。昨日のつばめといい、このイカルも、私は鳥に愛されている?鳥だと思われている?

  橋の上に河川敷覗けばイカルの群れ飛び上がりくる黄の嘴と脚

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA