永井荷風『つゆのあとさき』読了。まあ昔の話ではありますが、いつの時代も男も女もどうしょうもないものですなあ。作家である清岡進など許しがたいバカ者だが、人間とはこんなものなんでしょう。女給の君江の奔放さも小説の最後の方になると愛らしいものに思えてくるからおもしろいものです。荷風いいですね。
男も女もしやうもないものとおもひしが厭ふてもどこか愛らしくして
便壺にけさの雲古のうづくまる。色よし 形よし 臭ひ、まあよし
今日も橋を渡って隣町へ散歩したのだったが、その橋の欄干にイカルの群れが飛び上がってきた。目の前である。あんなに近くイカルを見たのははじめてだ。昨日のつばめといい、このイカルも、私は鳥に愛されている?鳥だと思われている?
橋の上に河川敷覗けばイカルの群れ飛び上がりくる黄の嘴と脚