2021年11月21日(日)

朝は晴れていたが、次第に雲が覆いはじめ、温度も上がらない。

四半世紀前のことになるであろうか。家族で木曽を旅した。
そのときの光景が半覚半睡の夢うつつによみがえる。

  巨大なる大理石くりぬく湯の縁に童女観世音 二歳のむすめ

  木曽馬の近くに緊張を隠せざるむすこ六歳われの背後へ

  宿の前の池に浮べる布袋葵その紫の花に寄りゆく

  日本目高を放つ水槽も置かれあり朝あかるき木曽山中に

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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