朝は晴れていたが、次第に雲が覆いはじめ、温度も上がらない。
四半世紀前のことになるであろうか。家族で木曽を旅した。
そのときの光景が半覚半睡の夢うつつによみがえる。
巨大なる大理石くりぬく湯の縁に童女観世音 二歳のむすめ
木曽馬の近くに緊張を隠せざるむすこ六歳われの背後へ
宿の前の池に浮べる布袋葵その紫の花に寄りゆく
日本目高を放つ水槽も置かれあり朝あかるき木曽山中に
朝は晴れていたが、次第に雲が覆いはじめ、温度も上がらない。
四半世紀前のことになるであろうか。家族で木曽を旅した。
そのときの光景が半覚半睡の夢うつつによみがえる。
巨大なる大理石くりぬく湯の縁に童女観世音 二歳のむすめ
木曽馬の近くに緊張を隠せざるむすこ六歳われの背後へ
宿の前の池に浮べる布袋葵その紫の花に寄りゆく
日本目高を放つ水槽も置かれあり朝あかるき木曽山中に