2021年10月17日(日)

昨夜リビングルームのベランダ近くの絨毯の上に小さな5㎝ほどの守宮を発見。マンションの9階である。驚いたのだが、その透けるような姿、吸盤を持つ四本の指、水を飲む動きの愛らしさ。あまり時を置かず草地に放ってしまったが、無事に生きていけるのであろうか。

  寂しさの耐へがたきときにわが部屋に見出でたる守宮(やもり)小さき生命(いのち)

  守宮の吸盤を持つ四本の指の動きのはかなげなりき

上野の東京国立博物館へ「最澄と天台宗のすべて」を妻と観にゆく。上野で息子と合流。昼飯を韻松亭にて共にする。

  最澄の彫りしとふ薬師如来像その表情のおだやかならむ

  躙り口より入りし小部屋に酒少し錫の盃に口寄せてゆく

  ()にし世におもひを寄せて飲む酒のけふは少しくあまやかにして

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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