谷津駅まで千三百円の硬券購ふ三日つづけて改札口前
冬ごもりのやうなる日々を重ねきて一月尽は酒飲むか少し
ちびりちびりしやぶる程度の酒なれどハツ子よろこぶ心温もる
<主人メモ> 夢は谷津駅行きの切符を買う場面。 それが三日に及ぶ。 駅員の嫌そうな顔。 この谷津駅こそがわが悪夢の鉱山地帯の最寄り駅に違いない。 じっさいの谷津駅は京成電鉄にある。 千葉県習志野市。 縁もゆかりもないし、わが悪夢の谷津駅とはなんの関係もなさそうだが、 なにゆえ私はこの駅周辺地に悩まされるのであろうか。 なにゆえ谷津駅なのか。