朝はすずしいが、やがて暑くなる。
薄雲に隠れておぼろな太陽あり。模糊たるひかりはこの世の
雲を出ずばおぼろけに透く太陽のわずか光あればよきなり
大山も富士をも隠す夏の雲、こんもりと山の在りかを隠す
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『孟子』尽心章句上205 孟子曰く、「すこと有る者は、へばを掘るがし。井を掘ること、而もに及ばざれば、猶ほ井を棄つと為すなり」
事をなさんとする者は必ずやり抜かねばならぬ
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相馬御風編注『良寛和尚歌集』
秋もやゝうらさびしくぞなりにける小笹に雨のそゝぐをきけば
【語義】「うらさびしく」は「心、淋し」。〇「小笹」の「小」は意味のない発語で単に「笹」というに同じ。
【評言】「秋もやゝ」の「やゝ」がよく利いている。下句の調子にもたるみがない。「きけば」も少しも説明に堕していない。じつと聴き入っている雨の音を受けているものが笹であるところに動かし難い実感味がある。微かな音のようであるが天地を引き入れてゆくように感じられる。本当の孤独に住したものにでなければ、聴きとれないような微かな自然の音楽である。「秋もやゝうらさびしくぞなりにける」――そこから更に果しも知れない広大なたましいの世界がひろがっている。決して単なる詠嘆などではない。