曇っているが、暑い。
『孟子』の後はどうしやうか『荘子』四冊買ふがまだ先
日夏耿之介の漢詩訳『唐山感情集』を写してみたし
良寛と漢詩の訳との取り合わせ夢に見てをり楽しくなるか
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『孟子』尽心章句上194 孟子曰く、「人の、有る者は、恒にに存す。独りのみ、其の、心をるや危ふく、其の、患を慮るや深し。故に達す」
徳行・知恵・技術・才知を得るものは疢疾であるゆゑ達すべし
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相馬御風編注『良寛和尚歌集』
草のいほに足さしのべて小山田の山田のかはづきくがたのしき
【語義】「草のいほ」は「草庵」で単に「庵」というに同じ。〇「さしのべて」は「さし出し伸べて」の意。俗に「ふんのべて」というほどの意である。〇「きくがたのしき」は「聞くことの楽しさよ」というほどの意。〇「小山田の山田」と重ねたのは山田という語の意味を強めたに過ぎない。「小山田」の「小」は意味のない発語。
【評言】結句の「きくがたのしさ」を「聞かくよろしも」と書いたのもあるが、私にはどうも「きくがたのしさ」の方が素樸の感じがあっていいように思われる。「足さしのべて」から「小山田の山田の」と続いた工合がいかにものびのびとした気持がよく現れている。単純な感情をそのまますなおに歌ってあるのだが、それでいて読む者の心をすっかりその境地へ引込んで行く。幾度も口誦さんでいるとたまらなく静かないい気持になる。